シアリス10mgと20mgの違いと選び方。20mgは医師の処方のみ【医師監修】
本記事はED治療の専門医院として23年以上の実績がある、リブラクリニックが制作したものです。
シアリス(タダラフィル)には10mgと20mgの2つの用量があり、どちらを選べばよいか迷う方は少なくありません。2026年には10mgが市販化されましたが、20mgを使うには医療機関での処方が必要です。
両者は有効成分の量が違うため、勃起をサポートする効果の強さや、副作用の出やすさに差が出ます。一方で、1錠あたりの価格差はわずかで、効果が続く時間にもタダラフィルならではの特徴があります。
本記事では、10mgと20mgの違いを臨床試験のデータをもとに比較し、年齢や症状に合わせた用量の選び方、適切に処方を受ける方法までを医師の視点で解説します。
- 添付文書上の通常用量は10mg、20mgは効果と忍容性に応じて増量できる用量
- 20mgは10mgより効果が高い一方、頭痛などの副作用も出やすい傾向
- 錠剤の分割や個人輸入は避け、医師の処方で自分に合った用量を
この記事の監修者
甲斐沼 明(かいぬま あきら)
前任の日髙士郎先生からの要望を受け、令和7年12月よりリブラクリニック目黒院院長に就任。長年の臨床経験を活かし、ED治療・AGA治療に取り組む。
シアリス10mgと20mgの違いを決める4つのポイント

シアリス10mgと20mgの主な違いは、勃起をサポートする効果の強さ・効果が続く時間・副作用の出やすさ・価格の4点です。有効成分の量が2倍になると、効果も副作用も変わります。順に臨床データで見ていきましょう。
勃起をサポートする効果の強さ
効果の強さは、20mgのほうが10mgより高い傾向があります。アジア人男性を対象としたプラセボ対照試験では、治療終了時に正常な勃起機能(国際勃起機能スコアIIEF-EFで26点以上)を回復した人の割合は、20mg群で45%、10mg群で36%でした(プラセボ群は12%)。
日本人を対象とした国内第Ⅱ相試験でも、10mg・20mgのいずれもプラセボに対して統計的に有意な改善(いずれもP<0.001)を示しています。ベースラインからの変化は次のとおりです。
| 評価項目 | プラセボ群 | シアリス10mg群 | シアリス20mg群 |
|---|---|---|---|
| IIEF勃起機能ドメインスコア (ベースラインからの変化量) | +2.05 | +9.10 | +9.38 |
| 挿入成功率 (SEP2) (ベースラインからの変化率) | +8.59% | +35.97% | +36.52% |
| 性交成功率 (SEP3) (ベースラインからの変化率) | +12.29% | +47.26% | +50.80% |
参考:シアリス錠添付文書(17.1.1 国内第Ⅱ相試験より)
この国内データでも、3つの指標すべてで20mgは10mgと同等以上の結果を示し、特に性行為を最後まで成功させる確率(性交成功率)で差がやや大きくなります。
10mgでもプラセボを大きく上回る改善が得られますが、より確実な効果を期待する場合は20mgが選択肢になります。
タダラフィルは、PDE5という酵素の働きを抑えて陰茎海綿体の血流を保つ薬です。成分量が増えるほどこの作用が強く働くため、20mgではより強く勃起をサポートしやすくなります。
効果が続く時間と血中濃度の違い
効果が長く続くことは、シアリス(タダラフィル)ならではの強みです。シアリスは服用後最大36時間まで効果が続き、ほかのED治療薬より持続時間が長いのが特徴です。
血中の有効成分が長くとどまるため、効果のある濃度を保てる時間も用量に応じて延び、10mgでおよそ1日、20mgでは最大36時間に達します。週末をはさんで効果が続くことから「ウィークエンドピル」とも呼ばれます。
用量が増えると副作用の頻度も上がる

効果が高まる一方で、副作用が出る頻度も用量に応じて高くなる傾向があります。国内の臨床試験では、安全性評価の対象257例中70例(27.2%)に副作用がみられました。主な症状は頭痛11.3%、潮紅5.1%、ほてり3.5%です。
いずれも血管が広がる作用によるもので、20mgではこれらの症状が出やすくなります。多くは時間の経過とともにおさまりますが、つらい症状が続く場合は服用を中止して医師に相談してください。
1錠あたりの価格と実際のコスト
当院のシアリス錠(日本新薬)は10mgが1,700円、20mgが1,800円で、1錠あたりの差はわずか100円です。
20mgは単価がやや高いものの、効果が長く続くため、週末などに複数回の機会を見込む場合は、10mgを都度服用するより総額を抑えられることがあります。
費用を重視するなら、ジェネリックのタダラフィル錠なら10mg1,300円からとさらに抑えられます。
シアリス10mgと20mgの選び方

用量は、添付文書では10mgが通常用量とされ、効果と忍容性(副作用による身体的な負担のなさ)に応じて20mgへ増量できます。
ただしタダラフィルは作用時間が長い分、効き目がおだやかに現れるため、当院では十分な効果を期待して20mgを選ぶことが多くなっています。
なお、2026年に市販薬(要指導医薬品)として承認されたのは10mgのみで、20mgを選ぶには医療機関での処方が必要です。
添付文書の通常用量は10mg、当院は20mgを推奨することが多い
添付文書では、通常は10mgから服用し、10mgで効果が不十分かつ副作用の心配がない場合に20mgへ増量できるとされています。これがED治療薬の基本的な使い方です。
一方、タダラフィルはシルデナフィル(バイアグラ)やバルデナフィルと比べて作用時間が長い分、効き目がおだやかに現れる特徴があります。
そのため当院では、十分な効果を期待して20mgを推奨することが多く、処方実績の約8割を20mgが占めています。あくまで推奨の結果であり、はじめから20mgと決めているわけではありません。
ただし、高齢の方や肝臓・腎臓の機能が低下している方では10mgまでにとどめることがあります。最終的な用量は、体の状態を確認したうえで医師が判断します。
20mgを希望する場合や、効果や体質に合わせて用量を調整したい場合は、医師の診察を受けてください。薬局で買えるのが10mgだけである背景や、市販化の経緯・購入時の注意点は、こちらの記事で解説しています。
関連記事:シアリス市販化は2026年7月31日から!価格や購入のハードルを解説【医師監修】
10mgで物足りなかった人が20mgを検討する目安
10mgを正しく服用しても満足な結果が得られなかった場合は、20mgへの増量を検討します。
判断の目安は、正しいタイミングで服用しても効果が不十分で、かつ頭痛などの副作用に問題がなかったことです。この条件を満たすときに、医師の判断で20mgへ増量します。
10mgで効果が感じられない原因と対処法は、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:シアリス(タダラフィル)が効かない
重症のEDや持病がある人が20mgを選ぶケース
糖尿病や加齢、神経の障害などで強いEDがある場合は、はじめから20mgが選ばれることがあります。
重症ED(IIEF-EFスコア1〜10)の患者を対象に複数の臨床試験を統合した解析では、20mg群は10mg群より勃起機能スコアの改善が大きく(13.6点 vs 10.4点)、性交の成功率も高くなりました(56% vs 43%)。
このように器質的な原因を伴うケースでは、早い段階から20mgを検討します。自分がどちらに当てはまるかは、症状を医師に伝えて判断してもらいましょう。
シアリスを服用する前に知っておきたい注意点と禁忌
用量にかかわらず、自己判断で飲み方を変えることは避けてください。特に、20mg錠を割る・10mgを2錠飲むといった調整や、硝酸薬との併用は重大なリスクにつながります。
20mgを半分に割って10mgにするのは避ける
コスト削減のために20mg錠を割って使うのは、おすすめできません。シアリス錠は表面をコーティングしたフィルムコート錠で、均等に割るための割線がなく、水にもほとんど溶けません。
自分で割ると有効成分が断面に偏ったり、切り口から湿気を吸って劣化したりして、想定した効果が得られないおそれがあります。10mgが必要なら、はじめから10mg錠を処方してもらうほうが確実です。
10mgを2錠飲んで20mg代わりにするリスク
手元に余っている10mgを2錠飲んで20mgの代わりにする方法も避けてください。有効成分の量は計算上は同じですが、医師は年齢・肝臓や腎臓の働き・併用している薬をふまえて「この方には10mgまで」と判断していることがあります。
その判断を無視して自己増量すると、急な血圧低下や副作用を招く引き金になりかねません。増量したいときは、自分で調整せず次の診察で相談してください。
用量に関係なく守るべき併用禁忌
ニトログリセリンなどの硝酸薬を使っている方は、用量にかかわらずシアリスを服用できません。硝酸薬や一酸化窒素(NO)供与剤と併用すると、血圧が下がりすぎて命にかかわる恐れがあるため、添付文書でも併用禁忌とされています。
このほか、不安定狭心症などの心臓の病気を治療中の方、重い肝臓の病気がある方なども服用できません。持病や飲んでいる薬は、診察時に必ず伝えてください。
併用できない薬や持病の詳細は、こちらで解説しています。
関連記事:シアリスの併用禁忌薬、処方禁忌について解説【医師監修】
シアリスを適切な用量で使うために
用量を守って正しく使うには、国内の医療機関で正規品の処方を受けましょう。通販や個人輸入で手に入る海外製のシアリスには、健康被害につながる偽造品が多く含まれています。
通販・個人輸入の海外製シアリスに潜むリスク
インターネット通販や個人輸入で入手できるシアリスには、偽造品が多く出回っています。
有効成分が入っていなかったり、別の医薬品成分が混入していたりする例があり、効果が得られないうえ、重い健康被害が生じるおそれもあります。
近年は、海外から未承認薬を輸入して処方するオンラインクリニックも増えています。「クリニックで処方されたから」と思っていても、国内未承認の海外製である限り品質は保証されず、同じリスクがあります。
こうした未承認薬による健康被害は、国の救済制度の対象外です。安さだけで選ばず、国内承認薬を医師の処方で受け取りましょう。
『医薬品副作用被害救済制度』について詳しくは下記サイトをご覧ください。
参考:医薬品副作用被害救済制度 | 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構
通販・個人輸入の危険性や偽造品の見分け方は、こちらで詳しく解説しています。
関連記事:シアリス(タダラフィル)は通販・市販で買っても安全?Amazonや楽天などでは購入できない理由や個人輸入の危険性を解説【医師監修】
適切な用量調整と国内正規品の処方はリブラクリニックへ
10mgと20mgの使い分けや増量の判断は、リブラクリニックにご相談ください。当院は厚生労働省が承認した国内正規品のみを取り扱い、医師が一人ひとりの状態に合わせて用量を判断します。診察料は初診・再診ともに無料で、かかる費用はお薬代のみです。
スマートフォンひとつで予約から診察まで完結し、来院せずにお薬を受け取ることもできます。この場合の費用はお薬代と配送料のみで、お薬代が1万円以上であれば配送料は無料です。
配送時の送り主名は「L商品センター」、品名は「サプリメント」に変更でき、周囲に知られにくい形で受け取れます。支払い方法はクレジットカード・銀行振込・代金引換から選べ、佐川急便・ヤマト運輸の営業所留めにも対応しています。
当院で取り扱うシアリス(タダラフィル)は以下のとおりです。
| ED治療薬 | 料金 |
|---|---|
| シアリス錠(日本新薬) | ・10mg:1,700円(1錠) ・20mg:1,800円(1錠) |
| タダラフィルOD錠CI「トーワ」(東和薬品) | ・10mg:1,300円(1錠) ・20mg:1,400円(1錠) |
| タダラフィル錠CI「サワイ」(沢井製薬) | ・10mg:1,400円(1錠) ・20mg:1,500円(1錠) |
シアリス10mgと20mgの違いに関するよくある質問
最後に、用量についてよく検索される疑問に、エビデンスをもとに回答します。
20mgや10mgを毎日連続して飲んでもいい?
性行為のたびに飲むタイプの10mg・20mgを、毎日連続して飲むことはおすすめしません。シアリスは血中の有効成分が長く保たれるため、24時間未満の間隔で連日飲むと成分が体に溜まり、副作用のリスクが高まります。
国内で承認されているシアリスの飲み方は、性行為の前にそのつど服用する方法で、1回の服用から24時間以上あけることが前提です。毎日一定の効果を保ちたいと自己判断で連日飲むのは避け、飲み方や服用間隔は診察時に相談してください。
毎日服用した場合の体への影響は、こちらで解説しています。
関連記事:シアリス(タダラフィル)を毎日飲んだらどうなる?飲み方の注意点を解説【医師監修】
10mgから20mgに切り替えるタイミングは?
10mgを正しく飲んでも効果が足りないと複数回感じたときが、増量を相談する目安です。性行為の1〜3時間前など適切なタイミングで10mgを服用し、十分な性的刺激があったのに硬さが得られない・維持できないことが続くなら、症状に対して用量が足りていないサインと考えられます。
その場合は、次の診察で20mgへの変更を相談してみてください。体質や副作用の状況を確認したうえで、医師が増量の可否を判断します。
まとめ:自分に合う用量は医師の判断で
シアリスの10mgと20mgは、有効成分の量が違うことで効果の強さと副作用の出やすさに差が出ます。
臨床試験では20mgのほうが勃起機能の改善率が高い一方、頭痛などの副作用もやや増える傾向があり、1錠あたりの価格差は約100円です。
添付文書上の通常用量は10mgですが、タダラフィルは効き目がおだやかなため、当院では20mgを推奨することが多くなっています。錠剤を割る・個人輸入するといった自己判断は避け、リブラクリニックで自分に合った用量の処方を受けてください。
当院で取扱の薬品
当院では国内正規品の日本新薬株式会社のシアリス錠を処方しております。処方や服用方法に関して詳しくは下記ページをご覧ください。
シアリスで得られるすごい効果とは?効果や副作用、服用方法について解説【医師監修】
また、シアリスにはジェネリック薬品のタダラフィル錠(シアリスジェネリック)があり、取り扱いしております。処方や服用方法に関して詳しくは下記ページをご覧ください。
当院で取扱のシアリスジェネリック(タダラフィル錠)(東和薬品株式会社/沢井製薬株式会社)
当院では電話での問診にてオンライン診療を実施しております。来院不要でかかる費用はお薬代と送料のみ(お薬代が1万円以上の場合は送料無料)ですので、お気軽にご相談ください。



