プロペシア(フィナステリド)の服用で奇形児が生まれる?
妊活への影響について解説【医師監修】

本記事はAGA治療の専門医院として20年以上の実績がある、リブラクリニックが制作したものです。

プロペシア(フィナステリド)をお求めの方は、お気軽にオンライン診療をお申し込みください。個人輸入などで起こる偽物のリスクはありません。来院不要でかかる費用はお薬代のみです。

AGA(男性型脱毛症)治療薬であるプロペシアの服用が、将来生まれてくる子どもに何らかの悪影響、特に「奇形」といった深刻な問題を引き起こすのではないかという、強いご不安を抱えていらっしゃることでしょう。

AGA治療を検討中の方、あるいは既にプロペシアを服用されている方にとって、このような懸念は非常に切実なものです。

この記事では医療専門家の立場から、医学的根拠と最新の研究報告に基づき、プロペシアの服用と胎児や妊活への影響に関する情報を整理し、何が実際の医学的リスクであり、何が誤解に基づいた不安なのかを明確に解説します。

なお、プロペシアの基本的な効果(AGAの進行抑制など)、本記事で触れる性機能関連以外の副作用、治療にかかる費用、正しい服用方法といったより網羅的な情報については、以下の当クリニックの既存記事で詳しく解説しています。

プロペシアに関する一般的な情報をさらに詳しく知りたい方は、ぜひこちらの記事もご参照ください。
プロペシア(フィナステリド)とは?効果・副作用・費用から注意点まで専門医が徹底解説【医師監修】 – AGA治療のリブラクリニック

この記事の監修者

昭和58年3月|東海大学医学部卒業、十仁病院皮膚科、慶和病院副院長を務め、平成16年リブラクリニック目黒院入局、平成22年よりリブラクリニック目黒院院長。ED治療薬、AGA治療薬の推進と適性治療に多数貢献。平成5年に医学博士取得。
座右の名は「努力こそ金なり」、趣味は釣り。
目次※知りたい情報をクリック

    プロペシア(フィナステリド)を服用している男性でも胎児に影響はない?専門家の見解とデータ

    多くの方が最も懸念されている「プロペシアを服用すると奇形児が生まれるのではないか」という点について、現在の医学的知見とデータに基づいて解説します。

    「プロペシア(フィナステリド)の服用で奇形児が生まれた」という報告は現状ない

    まず最も重要な結論として、現時点において男性がプロペシア(有効成分:フィナステリド)を服用したことが直接的な原因となって、胎児に奇形が生じた、あるいは奇形児が生まれたという医学的な事例報告はありません。

    これはプロペシア服用に関して強い不安を感じている方々にとって、まず知っておくべき基本的な事実です。  

    プロペシア(フィナステリド)が精液を介して胎児へ影響する可能性は極めて低い

    男性がプロペシアを服用すると、その有効成分であるフィナステリドが精液中に移行するのではないか、そしてその精液を介して胎児に影響が出るのではないか、という懸念を持つ方がいらっしゃるかもしれません。

    しかし、男性が服用したフィナステリドが精液に移行する量はごく微量であり、それが胎児の発育に影響を及ぼす可能性は極めて低いと考えられています。

    実際にプロペシアの販売元(※現在はオルガノン株式会社に移管されています)であるMSD社の調査によれば、フィナステリド1mgを1日1回、6週間にわたり継続して服用した場合でも、精液中に移行したフィナステリドの量は、服用量のわずか0.0076%以下であったと報告されています。

    また、仮に精液中のフィナステリドが100%膣内に吸収されたとしても、胎児に影響を与えることはないというデータも示されています。

    この「0.0076%以下」という具体的なデータは、男性のプロペシア服用が胎児へ与える影響がいかに小さいものであるかを示しています。

    つまり男性がプロペシアを経口摂取し、成分が血中から精液へ移行する経路では、胎児への影響を心配するほどの量のフィナステリドが到達するとは考えにくいのです。

    この理解は、後述する「女性の曝露リスク」の重要性を正しく認識するための前提となります。

    プロペシア(フィナステリド)の成分と胎児への影響:女性(特に妊婦)が絶対に注意すべきこと

    プロペシアの有効成分フィナステリドに関して、男性の摂取による胎児への直接的な影響リスクは極めて低い一方で、特に女性、とりわけ妊娠中の女性が経口摂取、経皮吸収することについては重大な注意喚起がなされています。

    これが、「奇形児」という懸念に繋がる最も重要なポイントです。

    女性(特に妊婦)のプロペシア(フィナステリド)摂取

    プロペシアの有効成分であるフィナステリドは、男性ホルモンの一種であるDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑制する作用があります。

    DHTは男性胎児の生殖器官(特に外性器)が正常に発育するために必要なホルモンです。

    そのため、妊娠中の女性がフィナステリドを体内に取り込んでしまうと、胎内の男児のDHT濃度が低下し、生殖器官の正常な発育が妨げられる可能性があります。

    これがプロペシアの成分によって男子胎児の生殖器に奇形が生じる可能性がある、として指摘されている内容です。

    したがって、プロペシア服用者本人の問題ではなく、妊娠中の女性や妊娠の可能性がある女性がフィナステリドを摂取、吸収することを絶対に避けなければなりません。

    経口摂取だけでなく皮膚からの吸収(経皮吸収)にも注意

    女性が誤って服用してしまう経口摂取だけでなく、皮膚から成分が吸収される「経皮吸収」にも注意が必要です。

    プロペシアの錠剤は通常コーティングされていますが、錠剤が割れたり砕けたりした場合、その粉末に触れることで有効成分が皮膚を通して体内に吸収される可能性があります。

    特に経皮吸収された物質は、経口摂取した場合よりも影響が大きい場合があるため、十分な注意が求められます。

    具体的な注意点

    • 妊娠中、または妊娠の可能性がある女性は、プロペシアの錠剤(特に割れたり砕けたりしたもの)には絶対に触れないようにしてください。
    • プロペシアを保管する際は、子供や女性(特に妊婦や妊娠の可能性がある女性)の手の届かない安全な場所に保管してください。
    • 万が一、錠剤が割れたり破損したりした場合は、妊娠中の女性や妊娠の可能性がある女性がそれに触れることのないよう、服用者本人が細心の注意を払って処理してください。

    プロペシア(フィナステリド)の男性と女性のリスクの違い

    以下の表は「プロペシアと奇形児」という問題において、リスクの所在がどこにあるのかをまとめたものです。

    男性がプロペシアを服用すること自体への懸念から、パートナーや家族(特に妊娠可能な女性)が意図せずプロペシアの成分に曝露されてしまうことの注意へと認識を転換することが重要です。

    漠然と不安するのではなく、具体的な予防行動(薬の厳重な管理、破損した錠剤の適切な処理など)によって実生活でのリスク管理をすることが重要です。

    懸念事項男性のプロペシア服用の場合女性(特に妊婦)のフィナステリド曝露(摂取、吸収)の場合
    胎児の奇形リスク直接的な奇形リスクの医学的報告なし。精液を介した影響は極めて低いとされています。男子胎児の生殖器官の発育に影響を与える可能性あり。これが「奇形児」の懸念に関する医学的根拠となります。
    主な曝露(摂取、吸収)経路服用者本人によるフィナステリド成分の経口摂取フィナステリド成分の経口摂取、または皮膚からの吸収(割れた錠剤への接触など)。
    影響のメカニズム精液中のフィナステリド濃度は極めて微量であり、胎児への影響は考えにくいとされています。フィナステリドがDHT(ジヒドロテストステロン)の産生を抑制し、男子胎児の正常な外性器発達に必要なDHTが胎内で不足する可能性があります。
    主な注意点・対策通常の用法・用量を守って服用を継続。パートナーが妊娠中の場合でも、医師の指示のもとであれば服用は問題ないとされています。絶対にフィナステリド成分に曝露しないこと。錠剤の取り扱い・保管に厳重な注意が必要です。特に割れたり砕けたりした錠剤には触れないようにしてください。

    プロペシア(フィナステリド)服用中の妊活:知っておきたい男性機能への影響と対策

    以上のように、プロペシアの服用が男性の身体を通して直接的に胎児へ奇形などの影響を与えることはないとされています。

    しかし、妊活を考えている方にとっては、プロペシアの副作用として報告されている男性機能への影響が、間接的に妊活の進捗に関わってくる可能性について理解しておくことは大切です。

    プロペシア(フィナステリド)の副作用と男性機能:妊活への間接的な影響の可能性

    プロペシアの添付文書には、発生頻度は低いものの、性機能に関連する副作用がいくつか報告されています。これらが妊活に影響を与える可能性も考慮に入れる必要があります。

    報告されている主な副作用は以下の通りです。

    • 性欲減退(リビドー減退): 発生頻度は1~5%未満とされています。性欲は妊活において基本的な要素であり、その減退は性行為の機会減少に繋がり、結果として妊娠のチャンスを減らす可能性があります 。  
    • 勃起機能不全(ED): 発生頻度は1%未満とされています 。  
    • 射精障害: 発生頻度は1%未満とされています 。  
    • 精液量減少: 発生頻度は1%未満とされています 。自然妊娠のためには十分な量の精液が望ましいとされるため、精液量の減少が妊娠のチャンスを僅かながら減らす可能性も否定できません。  

    これらの副作用は必ずしも全ての人に現れるわけではなく、発生頻度も高くはありません。

    しかし、特に性機能に元々悩みを抱えている方や、妊活を積極的に進めている方にとっては、無視できない情報と言えるでしょう。

    プロペシアの副作用に関して、詳しくはこちらの記事もご参照ください。
    プロペシア(フィナステリド)とは?効果・副作用・費用から注意点まで専門医が徹底解説【医師監修】 – AGA治療のリブラクリニック

    プロペシア(フィナステリド)と精子への影響についての研究報告と現状

    プロペシアの有効成分フィナステリドが、精子の質(精子数、運動率、形態など)にどのような影響を与えるかについては、いくつかの研究報告が存在しますが、現時点では医学的な結論が一貫していません。

    フィナステリド1mgの服用が、精子濃度、総精子数、精子の運動性、精子の形態において、偽薬(プラセボ)と比較して差がなかったとする研究報告があります。

    この報告に基づけば、フィナステリドの服用が精子の質に大きな影響を与えるとは考えにくいことになります。

    一方で、特に元々精子数が少ない「乏精子症」と診断された不妊男性において、フィナステリドの服用を中止したところ、精子数が統計学的に有意に増加した(平均で11.6倍)という報告も存在します。

    この研究では、フィナステリドが乏精子症の男性の精子数に影響を与える可能性が示唆されており、このようなケースでは服用中止を検討すべきとしています。

    このように、フィナステリドの精子への影響については、影響しないとする報告と、特定の条件下では影響する可能性を示唆する報告があり、明確な結論は出ていません。

    男性が妊活中にプロペシアを服用することへの考え方

    男性のプロペシア服用が直接胎児に奇形を引き起こすといった心配は基本的に不要との見解があります。また、フィナステリドの添付文書には、妊活中の男性の服用を制限する記載はありません。

    しかしながら、前述のような性機能への副作用や、精子への影響に関する不確実な情報も存在するため、今後子供を作ることを考えている人は、副作用について念のため気をつけた方がよいでしょう」という注意喚起もなされています。

    重要なのは、「奇形児」という直接的な胎児への影響リスクは低いものの、プロペシアが男性の性機能や精子に何らかの影響を与える可能性(これは妊活への間接的な影響リスクと言えます)はゼロではないということです。

    そして、これらの影響の有無や程度は、個人の体質や元々の健康状態、妊活の状況によって大きく異なる可能性があります。

    まとめ

    この記事では、主に「プロペシアと奇形児」および「妊活への影響」というテーマに焦点を当てて解説してきました。

    「奇形児」という強い言葉から始まった懸念も、リスクの所在や性質を正しく理解することで、冷静に対処できるものとなるはずです。

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    プロペシア(フィナステリド)とは?効果・副作用・費用から注意点まで専門医が徹底解説【医師監修】

    また、プロペシアジェネリック(フィナステリド錠)も取り扱いしております。処方や服用方法に関して詳しくは下記ページをご覧ください。
    当院で取扱のプロペシアジェネリック(フィナステリド錠)(東和薬品株式会社/富士化学工業株式会社/ヴィアトリス製薬合同会社)

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