
プロペシア(フィナステリド)による初期脱毛とは?
期間・原因・対処法を徹底解説【医師監修】
本記事はAGA治療の専門医院として20年以上の実績がある、リブラクリニックが制作したものです。
プロペシア(フィナステリド)をお求めの方は、お気軽にオンライン診療をお申し込みください。個人輸入などで起こる偽物のリスクはありません。来院不要でかかる費用はお薬代のみです。
AGA(男性型脱毛症)治療のためにプロペシア(フィナステリド)の服用を開始したにも関わらず、逆に抜け毛が増えてしまい、戸惑いや不安を感じている方もいらっしゃるかもしれません。
この「初期脱毛」と呼ばれる現象は、プロペシア治療の開始時期によく見られる、多くの場合一時的なものです。
この記事では、プロペシア服用に伴う初期脱毛について、そのメカニズム、期間、対処法、そして関連する副作用や専門医への相談が必要なケースまで、医学的根拠に基づき、現在の知見を交えながら詳しく解説します。
なお、プロペシアの効果や副作用は当院での処方費用といった基本的な情報に関しては別の記事がありますので、こちらをご覧ください。
プロペシア(フィナステリド)とは? 効果・副作用・費用から注意点まで専門医が徹底解説【医師監修】 – AGA治療のリブラクリニック
この記事の監修者
座右の名は「努力こそ金なり」、趣味は釣り。
プロペシア(フィナステリド)服用後の「初期脱毛」の正体
初期脱毛とは?
プロペシア(フィナステリド)によるAGA治療における初期脱毛とは、一般的に、薬剤の服用を開始してから最初の数ヶ月以内に見られる一時的な抜け毛の増加現象を指します。
この現象は多くの場合、服用開始後2週間から1ヶ月、あるいは1〜3ヶ月程度の時期に現れることが特徴です。重要なのは、初期脱毛はAGAが悪化しているサインではなく、治療による変化の一過程であるということです。
なぜ初期脱毛が起こるのか?
髪の毛には、「成長期」(通常2〜6年)、「退行期」(約2週間)、「休止期」(約3〜4ヶ月)というサイクルがあります。

AGAを発症すると、男性ホルモンの一種であるDHT(ジヒドロテストステロン)の影響で、髪の成長期が短縮され、髪が十分に太く長く成長する前に抜け落ちてしまいます。これにより髪の毛が細く、弱々しくなる「ミニチュア化」が進行します。

プロペシアは、このDHTの生成に関わる酵素「5αリダクターゼ(II型)」の働きを阻害することで、DHT濃度を低下させます。DHTの影響が弱まることで、乱れたヘアサイクルが正常化に向かい、毛包は再び健康な髪の毛を育て始めます。
この過程ですでに休止期に入っていたり、ミニチュア化して弱っていたりした古い髪の毛が、新しく生えてくる健康な髪の毛によって押し出される形で抜け落ちます。これが初期脱毛のメカニズムです。
つまり、見た目上は抜け毛が増えるというネガティブな現象ですが、毛包レベルでは新しい健康な髪への入れ替わりが進んでいる、生物学的にはポジティブな変化なのです。この一見矛盾した現象を理解することが、治療初期の不安を和らげる鍵となります。
初期脱毛はプロペシアが効いている証拠?
初期脱毛は、プロペシアがDHTの生成を抑制し、ヘアサイクルに影響を与え始めている、つまり薬が効いている証拠であると広く考えられています 。体が薬剤に反応しているサインと捉えることができます。
ただし、ここで重要な注意点があります。初期脱毛を経験しない人もいるということです。初期脱毛がないからといって、薬が効いていないわけではありません。
効果の有無は、初期脱毛の有無ではなく、6ヶ月以上の長期的な視点で、抜け毛の減少や髪質の変化などを観察して判断する必要があります。
個々のヘアサイクルのタイミングや体質によって、初期脱毛の現れ方には個人差があるため、「初期脱毛=効果ありの絶対的な証拠」と捉えるのは正確ではありません。むしろ、「起これば効果が出ている可能性が高いサインだが、起こらなくても効果がないわけではない」と理解しておくことが大切です。
プロペシアによる初期脱毛の期間と経過
初期脱毛はいつから始まり、いつまで続く?
初期脱毛が始まる時期は、一般的にプロペシア服用開始後2週間から1〜3ヶ月の間とされています 。中には服用開始後1週間程度で始まるケースも報告されています。
続く期間については、多くの場合は数週間から2〜3ヶ月程度で自然に落ち着くとされていますが、個人差が大きく、中には3〜6ヶ月程度続く場合もあるようです。AGAの進行度、年齢、個々のヘアサイクルの状態などが期間に影響すると考えられます。
初期脱毛による抜け毛の量はどのくらい?
初期脱毛で抜ける髪の毛の量も、個人差が非常に大きいです 。治療開始前と比較して、明らかに抜け毛が増えたと感じることが多いようです。
一時的に薄毛が悪化したように見えることもありますが、これは正常なプロセスの一部であり、通常は一過性のものです。日々の抜け毛の本数を細かくチェックすることは、精神的な負担になる可能性もあるため、あまり推奨されません。
初期脱毛が起こらないケースもある?
前述の通り、すべての人に初期脱毛が起こるわけではありません。ヘアサイクルのタイミングなどによっては、目立った抜け毛の増加を感じないまま治療が進むこともあります。初期脱毛がないことを不安に感じる必要はなく、薬の効果は長期的に評価することが重要です。
初期脱毛が2回起こる可能性は?
初期脱毛は通常、治療開始時に1回起こる現象ですが、まれに2回目の抜け毛増加を感じるケースも報告されています。
また、一度プロペシアの服用を中断しその後再開した場合にも、再び初期脱毛が起こる可能性があります。
これは中断によってヘアサイクルが再度乱れ、再開後に再び毛の入れ替わりが起こるためと考えられます。もし治療継続中に予期せぬ抜け毛の増加があった場合は、医師に相談することが推奨されます。
初期脱毛が起きた時の正しい対処法
自己判断での服用中止は禁物
初期脱毛による抜け毛の増加に驚き、不安を感じてしまうのは自然なことです。しかし、ここで最も避けるべきは、自己判断でプロペシアの服用を中止してしまうことです。
初期脱毛は治療効果が現れ始めているサインであることが多く、ここで服用をやめてしまうと、せっかくの効果が失われ、AGAの進行が再び始まってしまう可能性があります。
また、再度治療を開始すると、再び初期脱毛を経験する可能性もあります 。AGA治療は継続が重要です。
不安を和らげるための考え方とセルフケア
初期脱毛は一時的な現象であり、多くの場合、治療が順調に進んでいる証拠であると理解を深めることが、不安の軽減につながります。長期的な視点で治療効果を期待しましょう。
直接的に初期脱毛を止める効果はありませんが、髪の健康全般をサポートするために、バランスの取れた食事、十分な睡眠、ストレス管理、禁煙などを心がけることは有益です。
これらは、プロペシアの効果を最大限に引き出すための土台作りとなります。生活習慣の改善が初期脱毛そのものを治すわけではないことを理解しつつ、長期的な髪の健康のために取り組むことが推奨されます。
また、抜け毛が気になると、つい髪や頭皮を触りたくなりますが、過度な摩擦は毛根に負担をかける可能性があります。洗髪時なども含め、優しく扱うように心がけましょう。一時的にヘアスタイルを工夫して、見た目の変化に対応することも有効な場合があります。
初期脱毛か判断に迷う・長引く場合は医師へ相談
以下のような場合は、自己判断せず、処方を受けた医師に相談することが重要です。
- 抜け毛の増加が3ヶ月以上経っても改善しない、または悪化しているように感じる。
- 抜け毛の量が非常に多く、日常生活に支障をきたすほど精神的な苦痛が大きい。
- 頭皮にかゆみ、痛み、赤み、発疹など、他の症状を伴う(初期脱毛以外の原因が考えられる)。
- 初期脱毛に対する不安が強く、治療継続に迷いがある。
初期脱毛の期間や量には個人差があり、不安が続く場合や他の原因が疑われる場合は、自己判断せずに専門医に相談することが最も重要です。
リブラクリニックではオンライン診療を通じて、ご自宅から気軽に専門医にご相談いただけます。症状が典型的な初期脱毛の範囲内か、あるいは他の脱毛症の可能性はないかなどを判断し、適切な診察を行います。
下記ページよりお気軽にお申し込みください。
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初期脱毛だけじゃなく、副作用についても理解が必要
プロペシアはAGA治療に有効な薬剤ですが、初期脱毛という一時的な現象とは別に、他の医薬品と同様に副作用のリスクも存在します。治療を安全に続けるためには、これらの可能性について正しく理解しておくことが大切です。
プロペシアの副作用について詳しくは下記記事をご覧ください。
プロペシア(フィナステリド)とは?効果・副作用・費用から注意点まで専門医が徹底解説【医師監修】 – AGA治療のリブラクリニック
プロペシア(フィナステリド)でAGA治療を続ける上でのポイント
初期脱毛や副作用の可能性を理解した上で、プロペシアによるAGA治療を効果的かつ安全に進めるためには、いくつかの重要なポイントがあります。
効果を実感するまでの期間の目安
プロペシアの効果は、服用開始後すぐに現れるものではありません。ヘアサイクルが正常化し、新しい健康な髪が成長するには時間が必要です。
一般的には、服用開始から3〜6ヶ月程度で抜け毛の減少や髪質の変化を感じ始める人が多いとされています。
より明確な効果(薄毛の進行抑制や、場合によっては発毛)を実感するには、6ヶ月から1年以上の継続的な服用が必要となることが多いです。効果の現れ方には個人差があり、早く効果を感じる人もいれば、1年以上かかる人もいます。
焦らず、根気強く治療を続けることが大切です。プロペシアの効果は、主に薄毛の進行を抑えること、そして頭頂部などで改善が見られやすいとされています。
定期的な医師の診察の重要性
プロペシア治療中は、定期的に医師の診察を受けることが非常に重要です。推奨される頻度は個人の状態によって異なりますが、治療開始初期は3〜6ヶ月ごと、状態が安定してくれば半年に1回や1年に1回などが目安となるでしょう。
定期的な診察の目的は以下の通りです。
- 治療効果の評価:医師が頭皮や髪の状態を客観的に評価し、治療が有効に機能しているかを確認します。
- 副作用のモニタリング: 体調の変化や副作用の兆候がないかを確認し、早期発見・早期対応につなげます。
- 疑問や不安の解消:治療に関する疑問や不安を医師に相談し、解消することができます。
- 治療計画の見直し:効果が不十分な場合や、副作用が出た場合に、治療計画の調整(例:ミノキシジルの併用、薬剤の変更など)を検討します。
初期脱毛は他のAGA治療薬でも起こる?
AGA治療薬には、プロペシア(フィナステリド)以外にも選択肢があります。主なものとして、ザガーロ(デュタステリド)やミノキシジルが挙げられます。
初期脱毛という現象はプロペシア特有のものではなく、これら他の主要なAGA治療薬でも起こりうる、治療過程における共通の現象です。理解しておくと、過度な不安を和らげる一助となるかもしれません。
まとめ
プロペシア服用に伴う初期脱毛は、多くの人が経験する可能性のある一時的な現象です。これは多くの場合、薬剤が効果を発揮し、乱れたヘアサイクルが正常化へ向かっているサインと考えられます。
AGA治療は根気が必要ですが、正しい知識と専門家によるサポートがあれば、安心して続けることができます。ご不明な点やご不安な点は、いつでもリブラクリニックにご相談ください。
当院では国内正規品のオルガノン株式会社のプロペシア錠を処方しております。処方や服用方法に関して詳しくは下記ページをご覧ください。
プロペシア(フィナステリド)とは?効果・副作用・費用から注意点まで専門医が徹底解説【医師監修】 – AGA治療のリブラクリニック
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