ザガーロ(デュタステリド)の効果はいつから出る?経過を臨床データで解説【医師監修】
本記事はAGA治療の専門医院として23年以上の実績がある、リブラクリニックが制作したものです。
ザガーロ(デュタステリド)の効果はいつから出るのか。飲んでどれくらいで髪が増えるのか、印象ではなく数字で知りたい方は多いのではないでしょうか。
臨床試験では、24週間の服用で毛髪数が平均89.6本増えています。ただし効果を判定するには6ヶ月かかります。
本記事では、服用12週から1年までの効果の経過を臨床試験と実際の診療のデータから整理し、6ヶ月で判定する理由や、生え際への効き方までを解説します。
- 24週間の臨床試験で毛髪数は平均89.6本増加、プラセボは4.9本減少
- 効果の判定には6ヶ月が必要。12週で改善が認められる場合もあり
- 半年を過ぎると毛の本数より太さが伸びる段階へ移行
この記事の監修者
甲斐沼 明(かいぬま あきら)
前任の日髙士郎先生からの要望を受け、令和7年12月よりリブラクリニック目黒院院長に就任。長年の臨床経験を活かし、ED治療・AGA治療に取り組む。
ザガーロ(デュタステリド)の効果はいつから出るのか
ザガーロ(デュタステリド)の効果を判定する目安は、服用開始から6ヶ月です。12週の時点で改善が認められる場合もありますが、薬の働きと見た目の変化にはずれがあります。
ここでは12週・24週・52週の実数を追いながら、時期ごとに体で何が起きているのかを見ていきます。
服用12週まで:DHTが下がり毛髪の土台が変わる時期
服用を始めて12週の時点で、血液中のDHT(ジヒドロテストステロン)濃度は91.2%下がります。プラセボの2.6%減と比べると、薬は明らかに効いています。DHTはAGAで毛を細く短くしていく男性ホルモンです。
ただし、この段階で鏡を見ても変化はわかりにくいままです。添付文書も「投与開始後12週間で改善が認められる場合もある」と、条件付きの書き方をしています。
薬はもう効き始めているのに、見た目にはまだ出てこない。この時期に「効いていない」と判断して中断してしまうと、判定の時期を迎える前に治療を終えることになります。
服用24〜26週(6ヶ月):効果を判定する目安
「いつから効くのか」への回答は、添付文書にはっきり書かれています。「治療効果を評価するためには、通常6ヵ月間の治療が必要」であり、「6ヵ月以上投与しても改善がみられない場合には投与を中止する」とされています。
6ヶ月は、効くまでの期間ではなく、効いたかどうかを判定できるようになる期間です。数字で見ると次のようになります。
| 時点 | 指標 | 変化量 |
|---|---|---|
| 24週 | 頭頂部の毛髪数 | +89.6本 |
| 26週 | 非軟毛(30μm以上)の数 | +87.3本 |
| 26週 | 硬毛(60μm以上)の数 | +60.8本 |
半年の時点で、細い毛を含めた本数はまとまって増え、太い毛も60本近く増えています。ここが効果判定のスタートラインです。
参考:ザガーロカプセル0.1mg/0.5mg 添付文書|独立行政法人 医薬品医療機器総合機構
服用52週(1年):本数より毛の太さが伸びる時期

半年を過ぎると、伸びるものが変わります。本数の伸びは26週でいったん頭打ちになる一方、太い毛の数と見た目の評価は52週にかけて上向いています。
| 指標 | 26週 | 52週 |
|---|---|---|
| 非軟毛(30μm以上)の数 | +87.3本 | +68.1本 |
| 硬毛(60μm以上)の数 | +60.8本 | +76.9本 |
| 専門家評価スコア(頭頂部) | 1.34 | 1.50 |
| 専門家評価スコア(前頭部) | 1.21 | 1.40 |
| ハミルトン・ノーウッド改善率(IIIv型) | 11% | 40% |
| ハミルトン・ノーウッド改善率(IV型) | 35% | 43% |
細い毛を含めた本数は減って見えるのに、硬毛の数と専門家の評価は上がっています。半年を過ぎると、細い毛が増える段階から、すでに生えた毛が太く育つ段階へ移ります。1年続ける意味は、ここにあります。
ただし、52週で硬毛が有意に増えたと断定できるデータではありません(ガイドラインも「26週から52週にかけて有意な改善があったかどうかは統計学的に明らかではない」としています)。
本数の伸びが頭打ちになる一方で太さと評価が上向いている、という観測された事実の範囲で受け止めてください。
効果を判断するのに6ヶ月かかる理由
6ヶ月かかるのは、髪の生え変わりに時間がかかるためです。AGAでは、男性ホルモンが前頭部と頭頂部の毛包(髪が生えてくる組織)に作用し、毛周期の成長期を短くします。毛が十分に育たないまま、硬毛が細く短い軟毛に置き換わっていきます。
ザガーロ(デュタステリド)が下げるのはDHTです。DHTが下がってから毛周期が整い、新しい毛が伸びて目に見える長さになるまでには、どうしても数ヶ月かかります。血液の数値は12週で動くのに、頭皮の見た目が追いつくのは半年前後という時間差が生まれます。
「ザガーロ(デュタステリド)は効かない」という声の多くは、この時間差の途中で判断してしまったものです。判定は6ヶ月まで待ってください。
自分の経過を確かめる方法
経過は、印象ではなく枠組みで確かめられます。臨床試験が使っている評価方法は2つです。ひとつはハミルトン・ノーウッド分類という進行度の分類で、もうひとつは頭頂部の直径2.54cm円内を接写するマクロ撮影です。
まず自分の進行度がハミルトン・ノーウッド分類のどこにあたるかを確かめておきましょう。治療前後の比較に共通のものさしができます。同じ場所・同じ明るさ・同じ角度で頭頂部と生え際を撮っておくのも有効です。
当院では、医療広告に関するガイドラインを踏まえ、ビフォーアフター写真を掲載していません。経過は写真ではなく、毛髪数と進行度の分類、診察での評価で確かめていただきます。
ザガーロ(デュタステリド)が効く仕組み

ザガーロ(デュタステリド)が効く仕組みは、DHTを作る酵素を止めることです。有効成分デュタステリドは5α還元酵素のI型とII型の両方を阻害し、頭皮のDHT濃度を下げます。ここでは薬の設計を、公表されている数値だけで説明します。
5αリダクターゼのI型とII型は分布が違う

5α還元酵素(5αリダクターゼ)は、男性ホルモンのテストステロンをDHTに変える酵素です。この酵素にはI型とII型があり、体のどこに多いかが違います。
I型は皮脂腺に多く、II型はAGAで毛が細くなる舞台である毛包に多く分布します。AGAを止めるにはII型を、皮脂腺まで含めてDHTを抑えるにはI型も止める必要があります。
ザガーロ(デュタステリド)はI型・II型の両方を阻害する(0.1mgと0.5mgの違い)
デュタステリドは、I型とII型の両方を阻害します。とくにII型に強く働きます(試験管内の阻害活性IC50はI型0.7nM・II型0.05nM)。
効果は用量によって変わります。24週の毛髪数は0.1mgで+63.0本、0.5mgで+89.6本でした。用量が増えると毛髪数の増え方も大きくなります。
なお、同じデュタステリドを成分とする前立腺肥大症の治療薬にアボルブがあります。成分は同じでも承認された効能・効果が異なるため、詳しくは次の記事をご覧ください。
関連記事:ザガーロとアボルブの違いとは?AGA治療での適切な選び方を専門家が解説【医師監修】
ザガーロ(デュタステリド)の生え際・M字への効果
ザガーロは前頭部(生え際)でも改善が認められています。ただし臨床試験の主な評価対象は頭頂部であり、生え際が主体のタイプは試験から除かれています。ここでは前頭部の実データと、効きにくいケースを整理します。
前頭部の改善は頭頂部より緩やかに進む
専門家委員会による改善度の評価を部位別に見ると、次のようになります。
| 部位 | 26週 | 52週 |
|---|---|---|
| 頭頂部 | 1.34(SD 0.921) | 1.50(SD 0.897) |
| 前頭部 | 1.21(SD 0.963) | 1.40(SD 0.974) |
前頭部の改善は頭頂部をやや下回りますが、26週から52週にかけて同じように上向いています。生え際に何も起きていないわけではありません。
意外なのはフィナステリドとの比較です。デュタステリド0.5mg群は、前頭部全体の発毛で、フィナステリド群より改善が有意に大きくなりました(p=0.002)。ところが頭頂部全体では有意差がついていません。生え際こそ差が出ました。
M字ハゲにザガーロ(デュタステリド)が効くケースと効かないケース
期待できるのは、AGAによる生え際の後退です。ただし臨床試験の対象は、ハミルトン・ノーウッド分類のIIIvertex型・IV型・V型に限られており、IVa型とVa型は対象から除かれています。
主要な評価項目も、頭頂部の毛髪数でした。前頭部で改善が示されているのは、あくまで頭頂部を主な評価対象とした試験のなかでの副次的な評価です。「M字に効く」と単純に言い切れるデータ構造ではありません。
一方で、はっきり効かないケースもあります。ザガーロ(デュタステリド)の適応は男性型脱毛症だけで、他の脱毛症に対する適応はありません。円形脱毛症、抗がん剤による脱毛、髪を強く引っ張ることで起きる牽引性脱毛症には使えません。生え際の後退がAGAによるものかどうかは、診察で確かめる必要があります。
実際の診療で報告されている効果と副作用
臨床試験と日常の診療では、数字がかなり違って見えます。4,835例を登録した使用成績調査では、1年後の有効割合が67.48%、副作用の発現割合は1.57%でした。ここでは実診療のデータと、添付文書の副作用を合わせて確認します。
4,835例の調査で1年後の有効割合は67.48%
ザガーロは発売後、434施設・4,835例を登録した使用成績調査が行われています。1年間観察し、有効性を評価できた3,887例で見ると、有効割合は67.48%でした(2,623/3,887例)。内訳は次のとおりです。
| 判定 | 割合(例数) |
|---|---|
| 著明増加 | 6.77%(263例) |
| 中等度増加 | 23.51%(914例) |
| 軽度増加 | 37.20%(1,446例) |
臨床試験ではなく、日常の診療で集められたデータであることに意味があります。参加基準をそろえた試験と違い、実際に通院している患者さんの結果です。約3人に2人で毛量の増加が確認された一方、残りの約3割では増加の判定がついていません。
出典:使用成績調査(野瀬靖代ほか: Prog Med. 2021; 41, 173-184。医薬品インタビューフォームに収載)
参考:ザガーロカプセル0.1mg/0.5mg 医薬品インタビューフォーム|グラクソ・スミスクライン株式会社
副作用の頻度は調べ方で大きく変わる
副作用の頻度は、臨床試験(24週)で17.1%、使用成績調査(1年)で1.57%と、調べ方によって10倍以上変わります。臨床試験は有害事象を問診などで積極的に拾い上げ、使用成績調査は日常の診療で報告されたものを集計するためです。なお使用成績調査では、重篤な副作用は報告されませんでした。
主な副作用は性機能不全(リビドー減退・勃起不全・射精障害)で、重大な副作用として肝機能障害・黄疸が頻度不明で記載されています。性機能への影響には「投与中止後も持続したとの報告がある」との注記があります。
副作用の種類ごとの対処や中止の判断は、下記で詳しく扱っています。
関連記事:ザガーロ(デュタステリド)は「やめとけ」と言われるのは本当?噂の真相と副作用・中止リスクを医師が解説【医師監修】
リブラクリニックのザガーロ(デュタステリド)処方と費用
リブラクリニックは、2016年6月の発売直後より国内正規品のザガーロカプセルを取り扱っています。2002年の目黒院開設から23年以上、ED・AGA治療を専門に診療してきました。ここでは当院の取扱いと費用をご案内します。
当院で取り扱うザガーロ(デュタステリド)と費用
当院が処方するのは、厚生労働省の承認を受けた国内正規品のみです。ザガーロカプセル0.5mg(グラクソ・スミスクライン株式会社)に加え、ジェネリック医薬品のデュタステリド錠も取り扱っています。
| AGA治療薬 | 価格 |
|---|---|
| ザガーロカプセル0.5mg(グラクソ・スミスクライン) | ・10,500円(1箱30カプセル) ・50,000円(5箱150カプセル)※1箱あたり10,000円 |
| デュタステリド錠0.5mgZA「トーワ」(東和薬品) | ・5,500円(1箱30錠) ・25,000円(5箱150錠)※1箱あたり5,000円 |
| デュタステリド錠0.5mgZA「明治」(Me ファルマ) | ・6,000円(1箱30錠) ・27,500円(5箱150錠)※1箱あたり5,500円 |
| デュタステリドカプセル0.5mgZA「トーワ」(東和薬品) | ・7,000円(1箱30カプセル) ・32,500円(5箱150カプセル)※1箱あたり6,500円 |
診察料は初診・再診とも無料で、かかる費用はお薬代のみです。来院の場合は院内処方のため、約5分でお薬をお受け取りいただけます。予約も保険証も必要ありません。医師・受付を含めスタッフは全員男性です。
先発医薬品とジェネリック医薬品の違いは、次の記事で比較しています。
関連記事:ザガーロとデュタステリド錠/カプセルの違いとは?価格・効果・安全性を比較解説
来院せずに受け取る方法
通院の時間が取りにくい方には、当院ではスマートフォンひとつで予約から診察まで完結する方法をご用意しています。お薬はご自宅などへ配送します。
費用はお薬代と配送料のみです。お薬代が1万円以上の場合は配送料が無料になります。お支払いはクレジットカード・銀行振込・代金引換からお選びいただけます。
配送時の送り主名は「L商品センター」、品名は「サプリメント」に変更できます。佐川急便・ヤマト運輸の営業所留めもご利用いただけます。
関連記事:ザガーロ(デュタステリド錠/カプセル)のオンライン診療|スマホひとつで完結・最短当日発送
ザガーロ(デュタステリド)の効果に関するよくある質問
ザガーロ(デュタステリド)の効果について、当院によく寄せられる質問にお答えします。
ザガーロ(デュタステリド)の効果はどれくらいで出ますか?
効果の判定には6ヶ月かかります。添付文書は「治療効果を評価するためには、通常6ヵ月間の治療が必要」としています。
12週間で改善が認められる場合もありますが、12週の時点で変化がなくても効いていないとは限りません。血液中のDHTは12週で91.2%下がっており、薬は先に効き始めています。
ザガーロ(デュタステリド)は生え際にも効果がありますか?
前頭部でも改善は確認されています。専門家の評価は26週から52週へ上がり、フィナステリドとの比較では前頭部で有意差がつきました(p=0.002)。
ただし臨床試験の対象はIIIvertex型・IV型・V型に限られ、IVa型・Va型は除かれています。また、主要な評価項目は頭頂部の毛髪数でした。生え際が主体のタイプでの効き方は、臨床試験では確かめられていません。
ザガーロ(デュタステリド)をやめると効果はどうなりますか?
AGAは進行性の脱毛症のため、服用をやめると進行が再び現れると考えられています。ただし日本皮膚科学会のガイドラインは、「投与中止後の毛髪量変化については検討されていない」と明記しています。やめた後にどう戻るかを示すデータは、現時点で確立していません。
関連記事:ザガーロ(デュタステリド)は「やめとけ」と言われるのは本当?噂の真相と副作用・中止リスクを医師が解説【医師監修】
ザガーロ(デュタステリド)は保険適用されますか?
保険は使えません。添付文書に「本剤は保険給付の対象とならない」と明記されています(薬価基準未収載)。AGA治療は自由診療です。当院は診察料を無料としており、費用はお薬代のみです。
まとめ:ザガーロ(デュタステリド)の効果は6ヶ月で判定する
ザガーロ(デュタステリド)の効果は、24週で毛髪数が平均89.6本増えるという実数で確認されています。
プラセボは4.9本減っており、差は94.4本です。効果の判定は6ヶ月が目安で、12週の時点では血液中のDHTが91.2%下がっていても見た目には出にくい時期にあたります。
半年を過ぎると、増えるのは本数より毛の太さです。1年続ける意味はここにあります。
リブラクリニックは2016年の発売直後から国内正規品のザガーロを取り扱い、診察料は初診・再診とも無料です。まずは6ヶ月を目安に、ご相談ください。
当院で取扱の薬品
当院では国内正規品のグラクソ・スミスクライン株式会社のザガーロカプセルを処方しております。処方や服用方法に関して詳しくは下記ページをご覧ください。
ザガーロ(デュタステリド)の効果や副作用、服用方法と注意点を解説【医師監修】
また、デュタステリド錠/カプセル(ザガーロジェネリック)も取り扱いしております。処方や服用方法に関して詳しくは下記ページをご覧ください。
当院で取扱のザガーロジェネリック(デュタステリド錠/カプセル)(東和薬品株式会社/Me ファルマ株式会社)
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