
ザガーロ(デュタステリド)は「やめとけ」と言われるのは本当?
噂の真相と副作用・中止リスクを医師が解説【医師監修】
本記事はAGA治療の専門医院として20年以上の実績がある、リブラクリニックが制作したものです。
ザガーロ(デュタステリド)をお求めの方は、お気軽にオンライン診療をお申し込みください。個人輸入などで起こる偽物のリスクはありません。来院不要でかかる費用はお薬代のみです。
インターネットでAGA(男性型脱毛症)治療薬について検索すると、「ザガーロはやめとけ」といった否定的な意見を目にすることがあります。
ご自身やご家族が服用を検討している、あるいはすでに服用中の方にとって、このような情報は大きな不安材料となるでしょう。特に、長期にわたる治療が必要となるAGAにおいては、薬に対する懸念は深刻な問題です。
この記事ではなぜ「ザガーロはやめとけ」という意見が存在するのか、その背景にある懸念点を分析します。
そして、ザガーロ(デュタステリド)に関する医学的な情報、特に副作用や治療中止のリスクについて、客観的なデータに基づき概要を解説します。
この記事の監修者
座右の名は「努力こそ金なり」、趣味は釣り。
なぜザガーロ(デュタステリド)は「やめとけ」と言われるのか?
「ザガーロはやめとけ」という言葉の背景には、いくつかの共通した懸念が存在します。
これらは、実際に報告されている副作用の情報、治療効果に対する誤解、費用面での負担感、そして個人的な体験談などが複合的に絡み合って形成されていると考えられます。
具体的には、以下のような点が「やめとけ」と言われる主な理由として挙げられます。
- 副作用への強い懸念:特に性機能や精神状態、肝機能への影響が心配されている
- 効果が実感できないという声:期待した効果が得られない、あるいは効果発現までの期間が長いことへの不満
- 治療費用の負担感:長期継続が必要な治療における経済的な負担
- 初期脱毛による誤解:服用初期に見られる一時的な抜け毛の増加を、症状の悪化と捉えてしまうケース
- 妊活への影響:子作りを考えている場合の、性機能への影響や胎児へのリスクに対する懸念
これらの懸念は、一部は医学的な根拠に基づいているものの、誤解や過度な不安によって増幅されている側面もあります。各項目について順番に解説いたします。
副作用への強い懸念
ザガーロに関して最も多く語られる懸念の一つが副作用です。
特に、性機能(勃起不全、性欲減退など)、精神状態(抑うつ気分など)、肝機能への影響が心配されることがあります 。これらの副作用は発生頻度は様々ですが、ゼロではありません。
副作用の具体的な内容や頻度については、以下の記事で詳しく解説しています。
ザガーロ(デュタステリド)の効果や副作用、服用方法と注意点を解説【医師監修】 – AGA治療のリブラクリニック
これらの副作用リスクが、インターネット上の情報などを通じて「やめとけ」という強い警告につながっている可能性があります。
効果が実感できないという声
ザガーロを服用しても期待した効果が得られない、という声も「やめとけ」と言われる理由の一つです。しかし、これにはいくつかの背景が考えられます。
- 効果発現までの期間:ザガーロの効果を実感するには、一般的に3ヶ月から6ヶ月、場合によってはそれ以上の継続服用が必要です。
数週間や1~2ヶ月で効果が出ないと判断し、服用を中断してしまうケースは少なくありません。添付文書にも、治療効果の評価には通常6ヶ月間の治療が必要である旨が記載されています。
AGA治療には忍耐強い継続が不可欠であるという認識が不足している場合、早期に「効果がない」と結論づけてしまう可能性があります。 - 用法・用量の不遵守:医師の指示通りに毎日服用していない場合、十分な効果が得られない可能性があります。
- AGA以外の脱毛症:薄毛の原因がAGAではなく、円形脱毛症など他の脱毛症である場合、ザガーロは効果を発揮しません。正確な診断を受けずに自己判断で服用を開始した場合、効果がないと感じる可能性があります。
- 偽造医薬品の使用:個人輸入などで入手した薬剤が偽造品であった場合、有効成分が含まれていない、あるいは含有量が少ないため、効果が得られないばかりか、健康被害のリスクもあります。
このように「効果がない」という声の多くは、薬剤そのものの問題というよりは、使用期間の短さ、誤った使用法、不正確な診断、あるいは偽造品の使用といった要因が存在します。
治療費用の負担感
ザガーロは、当院での処方価格でも1ヶ月あたり約10,000円程度の費用がかかり 、AGA治療は効果を維持するために長期的な継続が必要となります。
この経済的な負担が、「やめとけ」という意見につながる場合があります。
特に効果を実感するまでに時間がかかるため 、効果が見えない期間も費用が発生し続けることに負担を感じる人もいるでしょう。
費用対効果の観点から、特に効果発現が遅いと感じる場合に、「続けるのが難しい」「割に合わない」という判断に至る可能性があります。
初期脱毛による誤解
ザガーロの服用を開始して間もない時期に、一時的に抜け毛が増加する「初期脱毛」と呼ばれる現象が起こることがあります。
これは、ザガーロの作用によってヘアサイクルが改善され、休止期に入っていた毛髪が新たに成長を開始した健康な毛髪に押し出されることで起こる、一時的な抜け毛の増加です。
初期脱毛は治療が効き始めているサインとも言えるのですが 、AGAが悪化したと誤解し、不安になって服用を中止してしまうケースが後を絶ちません。この現象を正しく理解していれば、一時的に抜け毛が増えても過度に心配する必要はありません。
この誤解が「ザガーロを飲んだら抜け毛が増えたから、やめとけ」という体験談や意見につながることがあります。
通常、初期脱毛は服用開始後2~3ヶ月程度で落ち着きます。まれに、初期脱毛後に生えてきた毛髪が細い場合に、2回目の脱毛が起こる可能性も指摘されていますが、これも時間とともに落ち着くとされています。
妊活への影響
子作り(妊活)を考えている男性にとって、ザガーロの服用は懸念事項となることがあります。
ザガーロの有効成分デュタステリドはDHTの生成を抑制し、これが男性胎児の外性器の正常な発達に影響を及ぼす理論的なリスクがあります。
そのためザガーロは女性の服用が禁忌であり 、男性が服用している場合も、パートナーが妊娠する可能性がある期間(妊活中)は服用を中止することが推奨されます。
これらの理由から妊活を予定している場合に「ザガーロはやめとけ」とアドバイスされることがあります。
医師に相談なくザガーロ(デュタステリド)をやめるとどうなる? 中止のリスク
「やめとけ」という言葉に影響され、あるいは副作用や費用への懸念から、医師に相談せずに自己判断でザガーロの服用を中止してしまうことは、いくつかのリスクを伴います。
AGAが再進行し、治療効果が失われる可能性
最も大きなリスクは、治療によって抑制されていたAGAが再び進行し始めることです。AGAは進行性の脱毛症であり、残念ながら現時点では完治する疾患ではありません。
ザガーロは、服用している間だけDHTの生成を抑え、AGAの進行を食い止める薬剤です。
服用を中止すると、抑制されていたDHT濃度が再び上昇し、毛髪の成長速度の低下、毛髪の細小化、抜け毛の増加といった形で、AGAが進行を再開します。
多くの場合、服用中止後3ヶ月から6ヶ月ほどで、抜け毛の増加などの変化が顕著になっていきます。
個人差はありますが、治療を中断すれば時間をかけて治療前の状態に戻っていく、あるいは治療しなかった場合に想定される状態へと進行していくことを理解しておく必要があります。
AGA治療の効果を維持するためには、基本的に長期的な服用継続が必要です。
自己判断で中止する危険性
インターネット上の情報や個人的な感覚だけで服用を中止することは、危険を伴います。
例えば副作用が現れた場合でも、それが一時的なものなのか、対処可能なものなのか、あるいは本当に中止が必要なレベルなのかを自己判断するのは困難です。
医師に相談すれば、副作用の重症度を評価し、他剤への変更(例:フィナステリドやミノキシジル)、あるいは安全な中止計画の立案など、専門的な観点から最適な対応を検討してもらえます。
自己判断で中止してしまうと、こうした専門的なサポートを受ける機会を失い、本来であれば管理可能だった問題を解決できなくなったり、AGAの進行を早めてしまったりする可能性があります。
また、中止後の脱毛の再進行に対する心理的な不安やストレスも、一人で抱え込むことになりかねません。
中止を検討すべき状況とは?
もちろん、ザガーロの服用中止が医学的に妥当と判断される状況もあります。
しかし、それらの判断も医師との相談の上で行われるべきです。中止を検討する可能性があるのは、主に以下のような場合です。
- 重篤な副作用の発現:日常生活に支障をきたすほどの重い副作用(例:重度の抑うつ、耐え難い性機能障害、肝機能障害の兆候など)が現れた場合
- 妊活(子作り)の開始:パートナーとの間で妊活を開始する場合
- 十分な期間服用しても効果が見られない場合:医師の判断のもと、6ヶ月から1年といった十分な期間、用法用量を守って服用しても明らかな改善が見られない場合
- その他、医師が中止を必要と判断した場合:患者さんの健康状態や他の疾患との兼ね合いなど、医学的な理由で中止が推奨される場合
これに対し、自己判断で対処可能な程度の軽い副作用、費用面での負担(代替案を検討する前)、あるいは初期脱毛といった理由だけで、医師に相談なく中止することは推奨されません。
費用に関する懸念への対応策
ザガーロの費用負担が「やめとけ」という意見の一因となっていることは事実です。しかし、費用に関する懸念に対しては、いくつかの対応策が考えられます。
ジェネリック医薬品(デュタステリド)という選択肢
ザガーロには、有効成分デュタステリドを含むジェネリック医薬品(後発医薬品)が存在します。
ジェネリック医薬品は、先発医薬品(ザガーロ)と同等の有効成分を含み、品質、有効性、安全性が国によって認められた医薬品です。開発費用が抑えられているため、一般的に先発医薬品よりも薬価が安価に設定されています。
当院でもザガーロのジェネリック医薬品であるデュタステリド錠/カプセルを取扱いしており、これを選択することで治療費を抑えることが可能です。
当院で取扱のザガーロジェネリック(デュタステリド錠/カプセル)(東和薬品株式会社/Meiji Seikaファルマ株式会社) – AGA治療のリブラクリニック
費用面で継続が難しいと感じている場合は、ジェネリック医薬品への変更が可能かどうか、医師に相談してみるとよいでしょう。
個人輸入のリスクと正規処方の重要性
治療費を抑えたいという思いから、インターネットを通じて海外からザガーロやそのジェネリック医薬品を個人輸入しようと考える人もいるかもしれません。しかし、これは極めて危険な行為であり、絶対に避けるべきです。
個人輸入される医薬品には、以下のような深刻なリスクが伴います。
- 偽造医薬品(偽物)のリスク:有効成分が全く含まれていない、表示されている量より少ない、あるいは全く異なる成分や有害な物質が含まれている可能性があります。
これにより、期待した効果が得られないだけでなく、予期せぬ健康被害を招く恐れがあります。 - 品質・安全性の問題:不衛生な環境で製造されていたり、適切な品質管理が行われていなかったりする可能性があります。
- 副作用被害救済制度の対象外:日本国内で正規に承認・処方された医薬品で重篤な副作用が発生した場合、「医薬品副作用被害救済制度」によって医療費や年金などが給付される場合があります。
しかし、個人輸入した医薬品による健康被害はこの制度の対象外となります。万が一、深刻な副作用が起きても、全て自己責任となり、高額な医療費も自己負担となります。
『医薬品副作用被害救済制度』について詳しくは、下記サイトをご覧ください。
医薬品副作用被害救済制度 | 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構
AGA治療薬は、必ず医療機関を受診し、医師の診察と処方に基づいて、国内で正規に流通しているものを入手するようにしてください。
安易な個人輸入は、費用を節約するどころか、健康と経済の両面で大きな損失を招く可能性があります。
ザガーロに関する不安や疑問、専門医に相談しませんか?
ここまで、「ザガーロはやめとけ」と言われる背景にある様々な懸念と、それに対する医学的な情報や対処法について解説してきました。情報が錯綜する中で、ご自身の状況に最適な判断を下すためには、やはり専門家である医師への相談が不可欠です。
医師への相談で得られること
AGA治療に関して医師に相談することには、以下のような多くのメリットがあります。
- 正確な診断: 薄毛の原因が本当にAGAなのか、他の脱毛症の可能性はないかなどを正確に診断してもらえます 。
- 個別化された治療計画: 患者さん一人ひとりの症状の進行度、健康状態、ライフスタイル、希望(費用、妊活など)に合わせて、最適な治療法(ザガーロ、フィナステリド、ミノキシジル、あるいはこれらの組み合わせなど)や用量を提案してもらえます 。
- 副作用のモニタリングと管理: 定期的な診察や血液検査(必要に応じて)を通じて、副作用の兆候を早期に発見し、万が一副作用が現れた場合にも、適切な対処(減量、休薬、薬剤変更など)を行ってもらえます 。
- 効果の客観的な評価: 治療効果を客観的に評価し、必要に応じて治療計画の見直しを行ってもらえます。
- 疑問や不安の解消: 費用、副作用、効果、妊活への影響など、抱えている疑問や不安について、医学的根拠に基づいた正確な情報を得て、納得のいく説明を受けることができます 。
- 安全な治療の中止・変更: 服用の中止や変更を希望する場合も、医学的な判断に基づき、安全かつ適切な方法を指導してもらえます 。
- 正規医薬品の入手: 安全性と有効性が保証された正規の医薬品を、適切な用法・用量の指導とともに処方してもらえます 。
インターネット上の断片的な情報や「やめとけ」といった強い意見に惑わされ、自己判断で治療を進めたり中断したりすることは、効果が得られないばかりか、思わぬリスクを招く可能性があります。信頼できる情報源は、やはり診察を通じた医師からのアドバイスです。
まとめ
「ザガーロはやめとけ」という言葉は、副作用への懸念や効果への誤解など様々な要因から生まれていますが、これらは時に不正確な情報により増幅されています。
ザガーロは有効性が認められたAGA治療薬ですが、副作用リスクがあり長期服用が必要です。
そのため自己判断ではなく医師との連携が不可欠であり、当院リブラクリニックなどの専門医に相談することが、安全かつ効果的にAGA治療に取り組む最適な方法です。
不安や疑問がある方は、お気軽にオンライン診療をお申し込みください。
当院で取扱の薬品
当院では国内正規品のグラクソ・スミスクライン株式会社のザガーロカプセルを処方しております。処方や服用方法に関して詳しくは下記ページをご覧ください。
ザガーロ(デュタステリド)の効果や副作用、服用方法と注意点を解説【医師監修】
また、ザガーロジェネリック(デュタステリド錠/カプセル)も取り扱いしております。処方や服用方法に関して詳しくは下記ページをご覧ください。
当院で取扱のザガーロジェネリック(デュタステリド錠/カプセル)(東和薬品株式会社/Me ファルマ株式会社)
当院では電話での問診にてオンライン診療を実施しております。来院不要でかかる費用はお薬代のみですので、お気軽にご相談ください。