
シルデナフィル(バイアグラジェネリック)の併用禁忌薬、処方禁忌について解説【医師監修】
本記事はED治療の専門医院として20年以上の実績がある、リブラクリニックが制作したものです。
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この記事の監修者
プロフィール
昭和58年3月|東海大学医学部卒業、十仁病院皮膚科、慶和病院副院長を務め、平成16年リブラクリニック目黒院入局、平成22年よりリブラクリニック目黒院院長。ED治療薬、AGA治療薬の推進と適性治療に多数貢献。平成5年に医学博士取得。
座右の名は「努力こそ金なり」、趣味は釣り。
シルデナフィル(バイアグラジェネリック)の服用において最も注意すべきこと
シルデナフィル(バイアグラジェネリック)を服用する際、特に注意すべき点としては、
- 併用することにより過度な血圧低下を引き起こす可能性がある薬剤が存在する
- 治療中のものも含め、心血管系の障害がある場合、死亡に至る可能性がある
ということです。
前者は「併用禁忌薬」と呼ばれるもので、厳重な注意が必要です。
後者はいわゆる「シルデナフィル(バイアグラジェネリック)を飲んではいけない人」にあたり、服用前に心血管系障害の有無について必ず主治医に確認しておく必要があります。
シルデナフィル(バイアグラジェネリック)の併用禁忌薬
バイアグラと主成分は同じため、シルデナフィル(バイアグラジェネリック)の併用禁忌薬においても同様となります。
以下の方はシルデナフィル(バイアグラジェネリック)を服用しないでください。
- 狭心症などで、硝酸薬(飲み薬・舌下錠・貼り薬・注射・吸入剤など)で治療中の方
- 不整脈で抗不整脈薬(アミオダロン塩酸塩)で治療中の方
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
---|---|---|
硝酸剤及びNO供与剤 ニトログリセリン 亜硝酸アミル 硝酸イソソルビド ニコランジル等 | 併用により、降圧作用を増強することがある | NOはcGMPの産生を刺激し、一方、本剤はcGMPの分解を抑制することから、両剤の併用によりcGMPの増大を介するNOの降圧作用が増強する。 |
アミオダロン塩酸塩 (アンカロン)(経口剤) | アミオダロン塩酸塩によるQTc延長作用が増強するおそれがある。 | 機序不明。 類薬とアミオダロン塩酸塩の併用により、QTc延長があらわれるおそれがあるとの報告がある。 |
sGC刺激剤 リオシグアト(アデムパス) | 併用により、症候性低血圧を起こすことがある | リオシグアト投与によりcGMP濃度が増加し、一方、本剤はcGMPの分解を抑制することから、両剤の併用によりcGMPの細胞内濃度が増大し、全身血圧に相加的な影響を及ぼすおそれがある。 |
シルデナフィル(バイアグラジェネリック)と、こういった硝酸剤あるいは一酸化窒素(NO)供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビドなど)とは、併用することにより降圧作用が増強し、過度に血圧を降下させることがあります。
シルデナフィル(バイアグラジェネリック)を服用する前に、これらを服用していないことを明確に医師に報告してください。
シルデナフィル(バイアグラジェネリック)使用中、使用後もこれらの薬剤が投与されていないかを報告してください。命に係る事態に陥らないためにも必ず守ってください。
また、死亡例を含む心筋梗塞などの重篤な心血管系等の有害事象が報告されているので、投与の前に、心血管系障害の有無についても必ず主治医に確認しておく必要があります。
シルデナフィル(バイアグラジェネリック)との併用に注意が必要なもの
シルデナフィル(バイアグラジェネリック)との併用において、注意が必要なものは以下の表のとおりです。
以下の薬と併用すると体に悪影響を及ぼす危険性があるので受診の際には現在服用している薬の名前が分かるようにしておいてください。
また、他にも飲んでいる薬があれば、必ずそのことを医師または薬剤師にお話しください。
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
---|---|---|
チトクロームP450 3A4阻害薬(リトナビル、ダルナビル、エリスロマイシン、シメチジン、ケトコナゾール、イトラコナゾール等) | リトナビル、エリスロマイシン、シメチジンとの併用により、本剤の血漿中濃度が上昇し、最高血漿中濃度(Cmax)がそれぞれ3.9倍、2.6倍、1.5倍に増加し、血漿中濃度-時間曲線下面積(AUC)がそれぞれ10.5倍、2.8倍、1.6倍に増加した。低用量(25mg)から投与を開始するなど慎重に投与すること。 | 代謝酵素阻害薬によるクリアランスの減少 |
チトクロームP450 3A4誘導薬(ボセンタン、リファンピシン等) | 本剤の血漿中濃度が低下する。 | 代謝酵素誘導によるクリアランスの増加 |
降圧剤 | アムロジピン等の降圧剤との併用で降圧作用を増強したとの報告がある。 | 本剤は血管拡張作用による降圧作用を有するため、併用による降圧作用を増強することがある。 |
α遮断剤 | ドキサゾシン等のα遮断剤との併用でめまい等の自覚症状を伴う血圧低下を来したとの報告がある。降圧作用が増強することがあるので、低用量(25mg)から投与を開始するなど慎重に投与すること。 | 本剤は血管拡張作用による降圧作用を有するため、併用による降圧作用を増強することがある。 |
カルペリチド | 併用により降圧作用が増強するおそれがある。 | 本剤は血管拡張作用による降圧作用を有するため、併用による降圧作用を増強することがある。 |
シルデナフィル(バイアグラジェネリック)を飲んではいけない人(処方禁忌)
次に該当する方はシルデナフィル(バイアグラジェネリック)の服用ができませんのでご注意ください。
- シルデナフィル(バイアグラジェネリック)に対し過敏症の既往歴のある患者
- 硝酸剤あるいは一酸化窒素(NO)供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド等)を投与中の患者
- 心血管系障害を有するなど性行為が不適当と考えられる患者
- 重度の肝機能障害のある患者
- 低血圧の患者(血圧<90/50mmHg)又は治療による管理がなされていない高血圧の患者(安静時収縮期血圧>170mmHg又は安静時拡張期血圧>100mmHg)
- 脳梗塞・脳出血や心筋梗塞の既往歴が最近6ヵ月以内にある患者
- 網膜色素変性症患者[網膜色素変性症の患者にはホスホジエステラーゼの遺伝的障害を持つ症例が少数認められる。]
まとめ
シルデナフィル(バイアグラジェネリック)は厚生労働省により医療用医薬品として指定されており、日本国内での処方は医師による診断が必要な薬品です。
併用禁忌薬に関しては正しく理解し、用法用量を守って服用するようにしてください。
当院では国内正規品の富士化学工業株式会社のシルデナフィル錠VI「FCI」と、東和薬品株式会社のシルデナフィルOD錠「トーワ」を処方しております。
処方や服用方法に関して詳しくは下記ページをご覧ください。
シルデナフィル(バイアグラジェネリック)の処方と服用方法 – ED治療のリブラクリニック
また、もちろん先発医薬品であるバイアグラも取り扱いしており、国内正規品のヴィアトリス製薬株式会社のバイアグラ錠、ODフィルムを処方しております。
処方や服用方法に関して詳しくは下記ページをご覧ください。
バイアグラの処方と服用方法 – ED治療のリブラクリニック
当院では電話での問診にてオンライン診療を実施しております。来院不要でかかる費用はお薬代のみですので、お気軽にご相談ください。